数学・物理・化学 上智大学理工学部

数学科 相澤一輝 講師

Q1:なぜ3教科を一人で教えているのか?

A.数学、物理、化学は別々の先生が教えるのが一般的ですが、なぜ一人で教えているかというと「効率が良い」というのが大きな理由です。数学、物理、化学は「量」を扱う問題が多い、そこには共通の考え方があります。例えば数学の「場合の数」の問題と、化学の「異性体」の問題には考え方が重なっている部分があり、共通する考え方を知ることで解くことが可能です。数学、物理、化学3教科の勉強範囲はとても多いですが、それをコンパクトに一体化し伝える事で、基礎的な力をつけ、更に伸ばす事ができます。自分自身が受験生の頃、よりわかりやすくシンプルに解ける方法を追い求めていました。3教科の複合的な知見から、より分かりやくすシンプルな「腑に落ちる解説」を伝えていきます。

Q2:教える際にに心がけていることを教えてください。

A.抽象的にならない事、より具体的に理解ができるよう伝えることを心がけています。目に見えない問題もイメージが湧き、実感として理解できるように。自身が受験生の時に、解けなかった問題の解説を読んでも「なぜその解法をとるのか」という疑問が残り、同じような問題が違う角度から問われるとまた解けず、再現性がありませんでした。そのため、「なぜこの解法をとるのか」その発想の根拠も伝えます。

Q3. 元々理系教科が得意だったのでしょうか。

A.全く逆で、今でも理系教科が苦手だと思っています。だからこそ、出来ない人がなぜそこにつまづいているのかが分かります。自身が受験生の時も理解できない事がたくさんあったので、質問があっても「なんでこんな事がわからないんだ」とは絶対言いません。

Q4.昨今の私立医学部の出題傾向を教えてください。

A.全教科に共通している傾向はは「短い時間内に、たくさんの問題を解かす」ということです。まず物理ですが、やはり問題数が多い傾向にあります。問題の内容は、国立や他学部とあまり変わりません。数学は知識的なところを聞かれる傾向があります。私立医学部の数学の試験時間は1時間と短く、問題量が多いです。そのため標準問題を確実に解く力が重要となってきます。3教科の中で一番特徴なのは化学です。その特徴は「細かい知識」を聞かれる事が多いです。初見でその問いを見たら。「どうやって勉強したらいいんだろう」と頭を抱えてしまうかもしれません。しかし問われている内容は同じような傾向があるので、しっかり対策すれば点を取る事が可能となります。

Q5.私立医学の対策はどうすればいいでしょうか?

A.一番重要なのは基礎力です。私立医学部の問題は特徴的なので、一見対策が難しいように思えますが、重要なのは土台となる基礎です。何年も浪人している人を見ると、基礎が抜けてる場合が多いです。基礎ができたら過去問研究がとにかく大切です。各大学の出題傾向に特徴があるので、それをしっかりやっておくべきです。分野に限って、10年分やるというのが一番効果的ですがそれを個人でやるのは難しいと思います。赤本は解答があまり良くないですね、間違っている場合もあるので。難易度は高いままで、偏差値70でも私立医学部に落ちるケースもあります。それは対策がしっかり出来ていないためでしょう。解決法としは、基礎を扱う問題から私立医学部の過去問から学んでいくのが効果的と考えております。それをはやぶさの映像授業で実現しています。

 

Q6.私立医学部を目指す学生にメッセージをお願いします。

A.私立医学部に合格するのは難しいです。ただ私立医学部の特徴を踏まえてる人は少ないです。つまり、私立医学部は難しいが偏差値ではなく、その特徴を掴んで対策する事が大切なのです。私たち「はやぶさ」の講師が長年研究してきた私立医学部固有の特徴をお教えするので、基礎力をつけて対策すれば可能性は開けます。