英語
慶應義塾大学院社会学研究科

泉 暁 

Q1. 自己紹介をお願いします。

英語を担当している泉暁です。大学の時は社会学を学びました。看護学、文化人類学、現代思想と幅広く学んでいました。産まれが徳之島という小さい島で、島を出た後は転々と九州を中心に回っていました。この仕事を始めたのは大学生の時からで、家庭教師と塾の講師からスタートしました。

Q2. 教師になるきっかけを教えてください。

一番自分にとって大きなきっかけになったのは、大学生の時に夜間学校で教えていた経験です。夜間学校で 読み書きができない人の支援をやっていたことがあって、その時にあるおばあちゃんが、自分の名前が書けなくて今まで色々辛い目に遭ってきた人なんですね。その人にひらがなをずっと練習して書いてもらって、自分の名前とかちょっとした単語とかそういうのが書けるようになって、そのおばあちゃんが亡くなっってしまったんですけど、身寄りがいなかったので支援してる人達でお葬式をやった時に、その遺品の中にいつも大事にしてるお守りがありました。そのお守りの中に入ってたのが僕と一番最初に書いたその人の名前でした。言葉っていうのがその人の言葉を知るっていう事っていうのがその人生を変えたりとかそういう強いきっかけになるっていうのにものすごく感動して、それがあって自分自身、言葉を教えたりとかする仕事っていうのにすごく興味を持ったっていうのがあります。

Q3. 講師をする上で大切にしていることはなんでしょうか?

出来る限り生徒一人一人を大事にする事、一人一人に合わせた指導をすることです。実際に入試に立ち向かう、その生徒の目線で講義をしていく。ただ答えを言っていう形ではなくってどういう風に解いていくのか、どういうところに注目して問題を解いていくのかというプロセスを大事にして、自分自身が試験会場にいるようなつもりで教えるよう心がけています。

Q4 .私立医学部の出題傾向について教えてください。

全部の学校に共通するのは短い時間で大量の問題を正確に解いていかなければならないのが一番大きいです。お医者さんというのはその時その時に、瞬時に正確な判断をしなければならないので、処理能力、判断力を求められる問題が出題されるのが他の学部との大きな違いです。じっくり考えて解く問題ではなく、早く正確に処理していく能力が求めらます。他の教科に比べても英語の場合は学校ごとの違いっていうのがものすごく大きいですね .医学部に限らず英語強化全体の流れとして、実際の生活、現場で役に立つ英語が求められています。これからの日本には、外国の方がいっぱいいらっしゃいますし、外国で働く人もいっぱい出てくるでしょうから、今使われている英語っていうのが求められています、その反面やはり医学部なので、医療系の学術論文をしっかり読みこなさなければならないのでアカデミックな部分と両方が求められています。

Q5.私立医学部の英語教科の対策はどうすればいいでしょうか?

私立医学部の問題に精通してる人にしっかり教わって、学校毎の対策をしっかり頭に入れることですね。一般の参考書は古い問題も入っているので、あまりオススメできません。基本的にはものすごくひねってたりとか意地悪な問題はあまり出ないので、典型的な問題を大量に早くこなせる練習が大事です。また自然科学の文章が中心となるので、文章の読み方とか どこでも出てくるようなテーマ、単語をなどに習熟することが鍵となります。

Q6.私立医学部を目指す学生にメッセージをお願いします。

相変わらずものすごく厳しい入試で、今は東大よりも医学部っていう時代なので入試が厳しいのは本当にずっと変わってないです。ただやり方次第、私立医学部に特化した勉強っていうのをやっていくことで今偏差値が大体70ぐらい必要って言われてるんですけれど、ちゃんと絞って勉強すれば今現状で偏差値50ちょっとでも合格できる可能性は十分あります。医師っていうのは医学部に入らなければならない、人の命を助ける、ものすごく大事な仕事なので、何よりもその自分自身が医師なりたいっていう気持ちを強く持って合格を目指して頑張って欲しいというのが一番ですね。